ZERO to ONE

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今回書店で気になっていた本を読んでみました。

スタンフォード大学でのピーター・ティール氏の授業の内容をまとめた本です。

私が大学生の時も当時ビジネスの最前線で活躍されておられるOB・OGの方による 21世紀の実学という授業があり、毎週楽しみにしていたのを思い出します。

ピーター・ティール氏はペイパルの共同創業者の一人です。
ペイパルマフィアから生み出された企業はリンクトイン、イェルプ、ユーチューブ、キヴァなどです。

ピーター・ティール氏は現在は投資家をされていて、
リンクトイン、ヤマー、イェルプ、クオラ、スペースXなどへ出資しています。 また、フェイスブックの最初の外部投資家でもあります。

感想としては普段私が見ることができないピーター・ティール氏の世界・経験を知ることができてプラスになりました。

採用面接でかならず訊く質問がある。
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」
この質問は知的ハードルが高い。
それに、その答えは明らかな常識外れなものになるので、心理的なハードルも高い。
明晰な思考をできる人は珍しいし、勇気のある人は天才よりもめずらしい。

世の中のほとんどの人はXを信じているが、真実は真逆である。

あの逆説的な質問への答えのほとんどは、異なる視点で現在を見ているだけだ。
視点が未来に近づくほど、いい答えになる。

まだ誰も気づいていない真実。
見つけたとしても、それを発言することの心理的なハードルは確かに高いです。
現在はこうで、世の中の人はこう勘違いをしているが、未来はこうなるとのロジックが
優れたベンチャーの着眼点と事業のスタートラインであるべきなのだと思いました。

プロプライエタリ・テクノロジーは本物の独占的優位性をもたらすようないくつかの重要な点で、二番手よりも少なくとも10倍は優れていなければならない。

10倍優れたものを作るには、まったく新しい何かを発明するのが一番だ。
それまでまったく何もなかったところで価値あるものを作れば価値の増加は無限大になる。

他社のサービスを模倣する企業、他者の模倣をする人。
WEB業界でも似たようなサービスが乱立しているので、
誰もやっていない何かを他社が真似できないレベルでやることが重要だと改めて思いました。

最近であればキュレーションサイトが乱立しているように思います。
これからキュレーションサイトを作るのは賢明ではないと考えます。
おなじくレシピサイトやゲームなども同様だと思います。

Airbnbは他者がやっていないことをしていて、おもしろいと思います。
世の中の不動産を有効に活用して、旅行先でホテルではなく、 まるで海外のマイホームを体験できる点がおもしろいと思いました。

しかし、まったく新しいものでもすぐに模倣されるので、難しいですね。
その場合は他より10倍優れ続けないと生き残れない。
つまり、既存のサービスを私ならこうすると考えて改善したとしても、
それが他より10倍優れていなければ、やる必要性はないと。

すでに優れた既存サービスがあるのに似たようなサービスを始めるのは望ましくないと考えます。
特に勇気のない人の場合は他者と同じようなことをして、
結果として、1業界当りの参入企業が多すぎるという問題が発生します。
パイの取り合いしているところにさらに加わるよりも自分しかできないことをしたいです。

ソフトウェアのスタートアップは販売増加にかかる限界費用がほぼゼロに近いため、
劇的な規模の経済の恩恵を受けられる。

規模の拡大の可能性を最初のデザインに組み込むのが、優良なスタートアップだ。
ツイッターはさらなるユーザーの獲得に多くのカスタム機能を加える必要はない。

この視点で皆が物事を考えれば、皆がソフトウェア関連の事業をしますが、
結果として、WEBサービスの競争は激化します。

しかし、ユーザーの多くはWEBは無料との認識が潜在的にあるため、
収益モデルを考えるのが最も難しいです。

ユーザーが増えたら、システム投資して機能追加というのはよく目にしますが、
それは確かに望ましくない気がします。
リーン・スタートアップなどはこれとは対極にあります。

ベンチャーキャピタルにとっての何よりも大きな隠れた真実は
ファンド中最も成功した投資案件のリターンが、
その他のすべての案件の合計リターンに匹敵するか、それを超えることだ。

大規模に成功できる可能性があるスタートアップだけを組み入れるのが良質のベンチャーポートフォリオだ。

どういうスタートアップがそのような大きなリターンを生み出しているのかのデータが欲しいと思いました。

どんな創業者か、どんなビジネスをしたか、どういう生活習慣か、趣味は、企業から現在までの経緯。
それが本書かもしれません。

隠れた真実をさがすべき最良の場所は、ほかの誰も見ていない場所だ。
ほとんどの人は教えられた範囲で物事を考える。

自身の経験や周りの人の思考に束縛された思考にはならないことがとても重要だと思います。
本を読んだり、普段会わない人がいる場に行ってみたり、自身の興味の範囲外の世界に触れることが大切だと改めて思いました。

よく目にするのは先輩の言うことの範囲でしか、物事を考えることができずに
それ(先輩の言うこと)をリピートしているだけの人、
知的関心が固定化されている人、
先輩や上司のいうことには何でもYESマンな人。
私には洗脳されているようにしか見えません。
自身の考えを持っている人が少ないような気もしています。 思考が独立している人は少なく、思考の癒着が多い。

隠れた真実は完全に通用するものでない限り、みんなにすべてを打ち明けるのは賢いやり方ではない。
打ち明ける相手は共謀者になる。

これは難しいところです。 私は基本すべてオープンにしたいですが、この場合は確かにオープンではない方が良いと思います。

グーグルでもほかの会社でもより高給でより高い地位につける人が20番目のエンジニアとして君の会社を選ぶ理由はなんだろう。

駄目な理由はストック・オプション関連、優秀な人達と仕事ができる、社会問題の解決。

ほかの会社でも同じことが言える。

いい答えは君の会社に固有。
おおまかに分類すれば、使命・チーム。

会社の使命に興奮出来る人。
君の会社だけが持つ固有の重要性、チームとの相性の良さを説明できるだろうか。

この観点がある会社は中々ないのではないかと思います。

自社だけのアイデンティティがあるといっても、
それはほとんどの場合は自己認識のみであり、
実際にはそうではない場合が多い気がします。

スタートアップでは中の全員がそれぞれまったく違う仕事で際立たなければならない。

役割をはっきりさせることで対立が減った。
社内の争い事は社員が同じ仕事を競うときに起きる。
社内の平和こそスタートアップの生き残りに必要なものだ。

私は個人的に争い事が嫌いで、役割を明確に分担したい派なので共感できました。 確かに共同創業者間の争いが一番のベンチャーのリスクかもしれません。
エンジニアのみのベンチャーだったり、コンサルタントのみのベンチャーなどが危ないかもしれません。

どんあビジネスも答えを出すべき7つの質問
1.エンジニアリング
    段階的な改善ではなく、ブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか
2.タイミング
    このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか
3.独占
    大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか
4.人材
    正しいチーム作りができているか
5.販売
    プロダクトを作るだけではなく、それを届ける方法があるか
6.永続性
    この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか
7.隠れた真実
    他者がきづいていない、独自のチャンスを見つけているか

結婚でも、このように何個かの大事な項目ができそうです。

企業は人々が創業者を必要としていることを自覚しなれけれなならない。
だから、創業者の偏屈さや極端さにもっと寛容になるべきだ。
単なる漸進主義を超えて社会を導くことのできる非凡な人物を僕たちは必要としている。

ジョブズが受け入れられた裏にはジョブズのような特異な人を受け入れた人がいるのだと考えています。
特異な人を受け入れる器の大きさを持った場所からは多くのベンチャーや新規事業が生まれているような気がします。

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